この度は弊社取扱いのキャンベル社製データロガーをお買い上げいただきましてありがとうございます。
データロガーは多くの機能を有しており、プログラムで命令することにより計測、制御、データ処理や通信を組み合わせて多様な処理ができます。そのため、データロガーを動かすためにはプログラムを作成して、データロガーに送信する作業が必要となります。ただし、多機能ゆえにプログラムを作成するためにはある程度の知識・習熟が必要で、データロガーを初めて手にされた方々にはハードルが高い作業となってしまっています。
煩雑なプログラム作成を簡易化するため、キャンベル社では簡易プログラム作成ソフトウェア『ショートカット』を提供しています。
今回はショートカットでのプログラムの作成方法について説明いたします。
データロガーの機種によってプログラムの内容に多少の違いが生じますが、今回はCR1000Xを主に扱います。
準備するもの:
ソフトウェアインストール済みのPC
(プログラムをすぐにデータロガーに送付する場合には、)
データロガー
12Vdc出力電源
ソフトウェアのダウンロード、インストールは、『キャンベル社webサイトからのダウンロード』を御覧ください。
ショートカットを起動します。
「Create New Program」をクリックしてください。
Datalogger画面から使用したいデータロガーを選択し、Nextをクリックてください。今回の例ではCR1000Xを使用します。
Available Sensors and Devicesのリストから使用したいセンサーを選択し、画面中央の矢印をクリックしてください。
センサーの設定画面が別に開きます。設定画面では主に変数名や、出力値の単位などを設定します。その他、センサーによってはセンサーアドレスや、キャリブレーションファクターなどを設定するものもあります。
設定を完了したら、OKをクリックしてください。選択/設定したセンサーが元の画面右のSelected Measurements Available for Outputフィールドに追加されます。
風向風速計を追加します。
雨量計を追加します。
日射計を追加します。
計測に必要なセンサーを全て追加したら、Nextをクリックしてください。
計測/記録テーブルの設定画面に移行します。一番上の項目でセンサーの計測インターバルを決めます。真ん中Table Nameの項目で、記録テーブル名を決め、その下の項目で記録のインターバルを決めます。これらの項はタブで切替え、複数のテーブルを設定できます。今回の例では、WeatherとMaintという記録テーブルを作成します。
計測/記録テーブルの設定画面に移行します。一番上の項目でセンサーの計測インターバルを決めます。真ん中Table Nameの項目で、記録テーブル名を決め、その下の項目で記録のインターバルを決めます。これらの項はタブで切替え、複数のテーブルを設定できます。今回の例では、WeatherとMaintという記録テーブルを作成します。設定が完了したらNextをクリックしてください。
作成したテーブルにそれぞれのセンサーの記録項目を加えていきます。左のフィールドからセンサー、または変数を選択し、中央のボタンでデータの処理方法を選択すると、選択した内容で右のフィールドに追加されます。
WindVectorなどは別画面で更に設定画面が開きます。
右のフィールド上部のタブを切り替えることで、項目を追加するテーブルを切り替えることができます。全ての設定が終わったらFinishをクリックして設定を完了させます。プログラムを保存する画面が開くので、プログラムの保存場所と名前を任意で決めて保存します。
作成したプログラムを早速データロガーに送信するかを聞かれます。送信する場合は、データロガーを接続し、Yesをクリックするとプログラムの送信を行います。今回は行わないのでNoを選択します。
Result画面に移行します。正常にプログラムの作成が完了すると、作成されたプログラムの概要を見ることができます。
画面左のメニューからWiring Diagramを選択すると、作成したプログラムに使用するセンサーの配線図を見ることができます。
全ての作業は完了です。画面を閉じて作業を終了してください。